[T] 研究主題

 教 科 等  研    究    主    題 
  教科等
(全領域で)
 感じたこと・考えたことを、自信を持って伝え合う子どもの育成
〜楽しさ・感動・喜びのある学習を目指して〜
 

    [U] 主題設定の理由

  子どもたちが、生活していく中で感じたり考えたりしたことを、自分の考えとしてしっかりと持ち、自分なりの表現方法で自信を持って表現し、友だちと伝え合う中で、お互いの考え方や感じ方を深め合い、伝え合う楽しさ・喜びを実感できるようになってほしいと願い、本主題を設定する。

  本校は平成17年度より滋賀県教育委員会の「国語力向上事業推進校」の地域指定を受け、平成17・18年度は国語科を中心に、また平成19年度は音楽科を中心として、各教科における国語力の向上を目指し研究を深めてきた。過去2年はその取り組みを土台として、研究教科を全教科領域等に広げ、さらなる子どもたちの国語力向上を目指し、特に子どもに身につけさせるべき基礎・基本の力「聞く・話す・書く」に焦点を当て「聞く力・話す力・書く力」の育成を目指す指導法のあり方を追究してきた。

  授業改善部では、子どもたちが、自分の言葉で表現できるように、視覚的な支援・ワークシートの活用・ポイントを絞って書かせる活動の効果的な取り入れ方について研究を進めてきた。また、国語力系統表を研究授業の指導案に生かし、それぞれの単元で特につけたい国語力を明確にし、授業研究で検討し深めてきた。その結果、系統表にある国語力を身につけさせるための効果的な手だてを探ることができた。今後は、伝え合うというねらいにも一層視点を当て、伝えていくための技術も系統的に具現化していくことが課題となってくる。そのためにも、繰り返し学習の中で培っていくことの必要性を感じる。
  また、学習を支える基礎的な力として、じっくりと書く力、板書を書き写す力、自分で学習を進めていく力も育てていきたい。

  言語環境部では、言語感覚を磨く環境作りに取り組んだ。「語彙を増やす活動」として、言葉集めを充実させ、言葉のイメージを豊かにすることができた。また、言葉に関心を常に持てるよう「あすなろっ子の聴き方、話し方」を掲示したり、「言葉に関心を持つ掲示の充実」として詩や言葉を掲示したりした。言葉に親しみ、読みの声を鍛えるために「全校集会での音読発表・『ことばの宝石箱』の暗唱」にも取り組んだ。、その他にも、ことのはコンクール、小さな詩人たち事業への取り組みにより、言葉に思いをこめて表現することの楽しさを味わう姿が見られた。今年度もこれらの取り組みを継続し、「気持ちを言葉に乗せ人に伝える。そして、相手の言葉とともに気持ちを感じ取る態度」を育てていきたい。

  図書館教育部では、子どもたちの語彙が豊かになることをねらいとして、朝の読書タイムの充実(担任交換の読み聞かせ)、他団体との提携、読書資料の充実、図書資料の活用などの取り組みを行ってきた。子どもたちの読書への関心は高まり、語彙が増え、国語力も高まってきている。さらに、読書の楽しさや図書への出会いを指導者が児童により工夫して伝えていく必要がある。