[V] 研究の仮説

 系統表に基づいた「聞くこと・話すこと・読むこと・書くこと」の基本技能を身につけるための繰り返しの指導と、表現意欲を喚起させる話題や題材の工夫、豊かな言語環境を年間通して計画的に進めることにより、子どもたちの考えを豊かに伝える力が伸びるであろう。そのことに加え、「自分の話を聞いてもらっている・自分の思いを語れる」という場の雰囲気が作られれば、安心感・満足感へとつながっていくであろう。つまり、『伝え合うための基礎的な技術の習得と興味・関心の向上、支持的風土の育成』の3側面を学習の場の中心に据えていくことで、子どもたちは、学ぶことの楽しさ・感動・喜びを実感する事となると考える。そして、お互いがこのような場を共有することが「自信を持って伝え合う子ども」の育成につながるであろう。 

  

    [W] 研究の内容

 「伝え合う力」の育成を目指す指導法の追究(楽しさ・感動・喜びのある学習)
 ○「伝え合う力」を育成するための方策(方法・場)の開発と実践
  • 語彙を増やすための取り組み
  • 言語感覚を高めるための取り組み
  • 「聞きたくなる」「話したくなる」授業を目指す。
  • 「聞く力・話す力」を伸ばすために、「書く」ことにも焦点を当てる。
  • 誰もが安心して話せる学級づくりを進める。
  • 読書活動の充実や言語環境の整備など、様々な角度から、豊かに「伝え合う」ための国語力を高める環境づくりを進める。


    [X] 過去5か年の研究主題および指定研究歴

  1. 平成17年度「国語力を高め、自信を持って伝え合う子どもをめざして」(国語科)
  2. 平成18年度「国語力を高め、自信を持って伝え合う子どもをめざして」(国語科)
  3. 平成19年度「国語力を高め、自信を持って伝え合う子どもをめざして」(音楽科)
  4. 平成20年度「感じたこと・考えたことを、自信を持って伝え合う子どもの育成」(全領域)
  5. 平成21年度「感じたこと・考えたことを、自信を持って伝え合う子どもの育成」(全領域)
  <指定研究歴>
  • 平成15・16年度 「特別支援教育体制モデル事業」文部科学省地域指定
  • 平成17・18・19年度 「国語力向上事業」滋賀県教育委員会地域指定
  • 平成21年度〜   「学校支援地域本部事業向上事業」文部科学省委託

 

   [Y] 校内授業研究

 5月31日 みのり2組  生活単元  相手に気持ちを伝えよう 
 6月28日  5年2組  体育 「自然のはげしさ」を表現しよう
 10月19日  1年1組  道徳  友達への思いやり
「二わのことり」 
 10月19日  6年2組  社会 明治維新をつくりあげた人々 
 11月24日  2年2組  国語 どうぶつのひみつをしらべよう
「ビーバーの大工事」 
 1月19日  3年2組  理科 じしゃくのふしぎをさぐろう 
 2月9日  4年1組  国語 人物の気持ちのうつり変わりを考えよう
「ごんぎつね」 

 

   [Z] 校内研究体制の概要

 校 長
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 教 頭
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校内研究推進委員会
校長・教頭・研究主任・3部会長 

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     ・ 主題の検討、追究 ・研究計画 ・基礎・基本の定着 ・個に応じた学習の支援

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全大会

 ○授業改善部  ※学習の基礎基本にかかわる活動
 ・指導案検討  ・授業分析  ・学力調査 など
 
○言語環境部 ※生活の基礎基本にかかわる活動
 ・掲示の充実・言葉の充実(全校集会での発表)・言葉遣いの見直し、徹底 など         
○図書館教育部 ※学校図書館資源共有ネットワークにかかわる活動
 ・図書館を活用した授業実践 ・学校情報センターとしての充実
 ・図書データの収集 ・朝の読書の充実 ・学習支援ボランティアとの連携 など

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 学年会