お わ り に
「感じたこと・考えたことを自信を持って伝え合う子どもの育成」を研究主題に研究主任のリーダシップのもと授業改善の研究に努めた。
サブテーマは、〜楽しさ、感動、喜びのある学習をめざして〜 である。
子どもにとって楽しさのある学習とは何か。
子どもにとって感動のある学習とは何か。
子どもにとって喜びのある学習とは何か。 |
実情がそれほど楽しくもなく、それほど感動もなく、それほど喜びもない学習が15の教室で展開されているとすれば、それは不幸きわまりないのである。
そんなに楽しいことや喜びがあったり、感動があったらいくら子どもでも身が持たない。いつもごちそうばかりじゃ子どもが甘やかされ、脳みその肥満につながるから粗食がよい。お茶漬けのあっさり感も大切と考える教師も居よう。
ただ、残念ながら脳みそは、肥満にならない、疲れない。鍛えれば鍛えるほど神経細胞をシナプスがつなげていく。このシナプスを縦横無尽に張り巡らすことが脳を鍛えることである。脳を鍛えると言っても、頭を叩くことではない。ボクサーがパンチを受けすぎて脳細胞に異常をきたす者がいることはこの世界の常識である。サッカーのヘディングで脳細胞が潰れることもある。ヘディングの名手は総じて剥げている。今、一世を風靡している全日本のO選手もやがてスキンヘッドになるやも知れない。ほんの一部しか脳細胞は動いていないのは、脳科学の常識である。できるだけ多くの脳細胞を活性化させるのが学習である。例えわさびを利かしたところでお茶漬けでは、脳はキリリとは冴えないのである。
話を本題に戻す。「子どもが学ぶことを楽しい!うれしい!すごい!と感じるのはどんなときなのか」答えは明解である。
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その学習に必要感があること。
その学習に学ぶ必然性があること。
その学習の対象や活動自体に魅力があること。
その学習がわかる筋道があること。
その学習でできるようになることがあること。
その学習をすることで毎日に役立つ成果があること。
その学習をしていて夢中になって集中する瞬間があること。
その学習をしていて自分の考えを生み出せること。
その学習をしていて自分の考えを表明すること。
その学習をしていて自分の考えを受けとめてくれる仲間がいること。
その学習で自分らしさや仲間の個性に気づけること。
その学習を仲間とともに進めることのよさが味わえること。
その学習を導いてくれる先生に信頼をよせていること。 |
今年度、われわれは、何のために子どもの教育を託されているか確認した。
【ドラッカーのマネジメントになぞらえて…。】
われわれの使命は、本校の教育の軸を確かにすることである。
われわれの顧客は、子どもである。
われわれの顧客が価値と考えているのは、「幸せになること」である。
われわれの成果は、学力を向上させた、高い規範意識を持った、人権感覚の整った、
体力のある子どもがこの学校の外に向かって行動を起こすことである。
われわれの計画は、あすなろ教育により真摯な子どもを育てることである。
われわれ菩提寺北の教職員は、「あすなろ教育」を一人として欠けることなく共通実践していくことをここに誓い終わりの拙文といたします。
菩提寺北小学校
教頭 廣瀬久忠
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