教育実践の重点

「あすなろ」を合い言葉に

「あすはひのきになろう」という希望を込めて命名された「あすなろ」。
子ども達にその思いを託して「あすなろ教育活動」を展開しています。


あすなろ運動


  あいさつ               なかよく
       すっきりそうじ
           ろうかほこう

  • 教育課題への取り組み
    • 基礎的・基本的な学習内容の定着と授業改善
    • 実践と評価「めざす子どもの姿の明確化」
    • 教育課題解決のための実践研究
    • 子ども理解と見届け
  • 心の教育の充実を図る
    • 勤勉努力、親切、生命尊重、愛校心を重点内容とする。
    • 本に親しむ図書館経営の充実を図り、図書館教育の発展に資する。
    • 「あすなろ運動」で実践力を育てる。
    • 建学以来の心落ち着く学校をベースに
      美的感覚を養い快適な環境作りに努める。
  • 特色ある教育の推進
    • 「広野物語」を大切にする校風を育む。
    • 特別支援教育の充実を図る。
    • 実践活動「あすなろ運動」の発展、充実に努める。
    • コミュニティスクールをさらに活性化する。
  • 地域に開かれた学校づくりの推進
    • 学校運営協議会による学校運営
    • 校報、学年便り、学級便りによる教発
    • 地域連携

あすなろ音楽活動

集会部 合唱部 合奏部

 開校時より、特色ある教育活動のひとつとして音楽教育を行ってきています。
あすなろ音楽活動は、5・6年生の児童が「集会部」「合唱部」「合奏部」の3つの部に分かれ、活動しています。全教師がそれぞれの部に所属して指導しています。
その成果を11月の『あすなろ音楽集会』で発表します。


あすなろ音楽集会


 音楽集会では本校のオリジナル曲「広野物語」を全校で歌い上げます。「広野物語」は、菩提寺の歴史をもとに作った15曲から成る合唱組曲で、全曲を歌うのに約20分の大曲です。


広野タイム

 総合的な学習の時間の名称を本校の建っている地域の古い呼び名の「広野」から「広野タイム」と名付け、地域の自然や人に働きかけたり調べたりする活動を中心に進めています。
 自然、環境、生命、くらし等を取り上げ、子ども自らが課題を設定して探求活動を行うことで、よりよく問題を解決する力を培います。
 「ふるさと学」、「ゆめ学」、「広野物語学」の3つの分野に基づく学習を行っています。


あいさつにはじまる学校
  登下校のあいさつでは、子どもが遠くに人を見つけ子どもからあいさつができる地域の風景を求めている。自ずとその声は大きくなる。さらに、さまざまなあいさつの場面で、はつらつとした爽やかで相手の気持ちまで晴れ晴れとさせるあいさつをめざしている。
 あいさつすることは生活規律として多くの子どもが意識しているが、意識のレベルを超え、なぜそうするのかの「意義を自覚する」子どもに昇華させたいと願ってきた。そこで、全校集会で「きらめくあいさつで地域うめつくし隊を結成しよう」と呼びかけた。地域の一員として子どもたちに地域に爽やかなはつらつとしたあいさつを届ける使命を担わせたいと願い、子どもにも地域を動かす原動力があることを伝えた。「うめつくし隊」の真摯な気持ちと礼儀正しい行動が成果を挙げる指導を続けている。但し、大切なことは相手を不快な気持ちにさせたりふざけた態度をとったりしいない約束を固くした。集団登校の子どものあいさつの声を原付バイクで巡回しながら聴く毎日が続いている。
 職員室に来室した子どものあいさつは敬語を鍛える格好の場である。要件は様々だが大きな声ではっきり敬語で告げられる子どもをめざす。今後「○年○組 □□○○です。音楽室の鍵を取りに来ました。私が責任を持って返します」と言えるところまで指導を続けたい。
さらに、授業の始まりは立位であいさつをする。
 「起立」のかけ声に素早く立つ。一斉に学習モードに入るためにかけ声の数秒後にはあいさつする習慣をつける。数秒を短縮し、集団行動を鍛える。座位でもあいさつはできる。全員が座位によるあいさつを丁寧にできればである。それがなかなか揃わないのでそれまでの動きを一度止めて、立つ。「おねがいします」は先生にも友だちにも自分に向かっても願う。「真剣さ」が生命線である。



夢をつくる学校
自分の夢に気づき、そこへの道をつくる学びである。職業観を超えた夢の実現に向かうキャリアパスを描かせたい。すると今なすべきことが見える。我慢すべきことも見える。日々の積み重ねとふんばりをつくれば、学びぶりに変化が起きる。
 子どもの書いた「夢作文」を分析し、様々な夢の有り様からキャリアパスをつくるところまでの夢の成長を促す。魅力的な大人と出会い、あこがれと現実の自分の姿勢をつないでいくと、日々の学習の中に自分のなすべきことに変化が生まれ、夢を描くステップを見通す学びになる。「夢作文」は学期ごとに更新され、上の学年にも引き継がれる。夢へと向かう道は決してまっすぐではない。
 あいさつと夢が行動をかえ、習慣がかわり、運命をもかえるならその使命に真摯に向き合う「チーム菩北」でありたいと願っている。
 学校・保護者・地域が「チーム菩北」となり子どものかけがえのない命を慈しみ、健やかな育ちを導こうとの強い思いである。
 「『あいさつにはじまり夢をつくる学校』の子どもは胸を張る子どもです。胸を張る子どもは、自分のしていることを自分の言葉で人に説明できる子どもです」。これが、口癖のように繰り返す子どもへの問いかけである。説明できないことはしてはいけないことの価値規準にもなっている。