2012.9 高学年用おすすめの一冊

題名 だいめい ビーバー ぞく のしるし
作・訳・絵 さく・やく・え エリザベス・ジョージ・スピア 作                さく
こだま ともこ 訳        やく
沢田 としき 絵 さわだ    え
出版社 しゅっぱんしゃ あすなろ 書房 しょぼう
あらまし
1768年ここはアメリカのマサチューセッツ州。
主人公は13歳の白人の少年です。
名前はマット。

父さんが母さんと赤ちゃんを迎えにいく間、少年マットはたったひとりで家と畑を守るよう言われます。
しかも、なんと7週間ものあいだ!!です。

畑の世話をして、狩りをし、火をおこしパンを焼く。たったひとりでそれらをうまくやりきるマット。
ところが、なにごともなく過ぎたある日、見知らぬ男がやってきて父さんのライフル銃が盗まれ、 クマに家をあらされ食料をうばわれてしまいます。
父さんが帰ってくるのはまだずっと先のことなのに・・・

途方に暮れるマットですがインディアンの少年と出会い、森で生きる知恵を彼らからおそわり やがて人種をこえた友情や尊敬が生まれます。
アメリカ先住民の歴史や文化について知らなくても、そのすばらしさをマット少年の目を通して知る ことができます。難しいことはぬきにして、単なる冒険ものとして読んでもわくわくできます。

できれば親子で読むといろいろ話ができていいですよ。子どもの読み物とあなどるなかれ。

よんでよかったと思える一冊です。