2012.10 高学年用おすすめの一冊


題名 だいめい 西にし魔女まじょんだ
作者 さくしゃ 梨木 香歩 なしき かほ
出版社 しゅっぱんしゃ 新潮文庫 しんちょうぶんこ
あらまし
こんなおばあちゃんがほしい!
あるいは、こんなおばあちゃんになりたい!
この本を読んだひとは、こんな感想をもつのではないでしょうか?

不登校の主人公、まいは、祖母のところでひと夏をすごします。。
そのおばあちゃんこそ西の魔女とよばれるひと。
西の魔女は、まいに魔女修行を教えます。
それはなんでも自分で決める、ということ。
時には助言もしますが、決しておしつけがましくなく、すべてが自然体のおばあちゃん。

西の魔女との生活は、どこにでもでかけず、家と庭、裏山あたりだけなのに、特別な場所というかんじ。
食事をつくる場面が印象的で、とくにジャム作りのシーンでは、おいしそう!今すぐたべたい!というだけでなく、心も満たされます。
繰り返し出てくる「アイ・ノウ」(知ってますよ・わかってますよ)というフレーズが胸に響き、あったかーい気持ちになります。
と同時に泣けるかもしれません。


日本児童文学者協会新人賞・新美 南吉にいみ なんきち児童文学賞・第44回小学館文学賞 受賞