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よく考え進んで学ぶ子・思いやりのある心豊かなこ・力いっぱいがんばる子


学校と家庭・地域を結ぶ学校通信
   

ふるさとに誇りをもち、夢や希望に向け、たくましく生き抜く力

                                                                    校 長  松浦 龍一         

阿星の山が  晴れている 
希望明るい  朝の窓    
双葉のいのち  すこやかに
 
愛と知恵の芽 のばす子が  
集うは   石部南小学校 

 今年も十二月を迎えました。毎年のことですが、師走の声を聴いただけで、なにやら慌ただしく、忙しく感じてしまいます。一年を振り返る時期になって、時間の速さを身に染みて感じるこの頃です。
 さて、この一年間、世の中では、不況、就職難の時代、子どもへの虐待をはじめ、重大な事件・事故の日常化等、年々、日本という国が活気や希望、明るさを失ってきているように感じます。このような時代だからこそ、将来を担う子どもたちに
「ふるさとにほこりをもち、夢や希望に向け、たくましく生き抜く力」をぜひとも身に付けさせたいものです。
 「夢や希望」をもたせるには、どうすればよいのでしょうか。子どもたちの体験不足が指摘されている中で、子どもたちの世界観や価値観を広げることが大切だと思います。よく言われるのが、「読書」です。活字を通して、作品の世界に入り込んで想像の翼を広げ、さまざまな体験をすることは価値があります。また、「伝記」を読んで人の生き方や考え方の素晴らしさにふれることは、その後の子どもたちの生き方や考え方を形成する基盤にもなります。

 北海道の赤平という小さな町の小さな会社で、ロケットや衛星をつくり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に提供されている植松努さんも、小さいときによく偉人伝記を読まれたそうです。
 さらに、家庭で取り組める行動目標を決めるのも大切です。「誰にでも、気持ちの良いあいさつをしよう」「一日1ボランティアをしよう」等々。家族全員で取り組みながら「子どもの成長」に目を向けながら、褒めることで子どもの自尊感情が高まり、家族の一員であることを自覚するものです。
 新しい年を迎えるに当たって、学校と家庭・地域がこれまで以上に連携しながら、たくましく生き抜く力を身に付けた子どもたちを育てていきましょう。