選手宣誓に心うたれ


 
 私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。
 今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。
 被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。
 人は、仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
 「がんばろう、日本。」
 生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

 3月23日から、甲子園球場で始まった第983回選抜高校野球の開会式で、創志学園(岡山)の野山 慎介主将(2年)で行った選手宣誓の全文です。
 
 3月11日(金)14時46分に、「東北地方太平洋沖地震」が発生し、大津波も発生し多くの生命が失われるなど未曾有の甚大な被害をもたらしました。
 亡くなられた皆様に対し、心から哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に対し、速やかな救援の手がさしのべられることを願うのみです。
 「私たちに、何ができるのでしょう。何をすべきなのでしょう。」
 全ての日本人が、それぞれに考え、悩み、そして、できることを始めています。

                                        湖南市立 甲西北中学校
                                           校長 山本 修