〜尊重するから、要求する〜  

「子どもに要求せよ。
 いろんな事を思い切ってやらせよう。
 真に、その子を大切に思うからこそ要求するのである」
                〈マカレンコ(旧ソ連)教育者の言より〉

      
 子どもには、「立派に育ってほしい。早く成長してほしい」と誰しも願うが・・・。
 ついつい、子どもがする前に、親がしてしまう。
        子どもが失敗する前に、親が手助けしてしう。
 「体験を通して、子どもは育つ」とは、充分に知ってはいるものの・・・・。

 「獅子は子どもを千尋の谷へ突き落とす。」「可愛い子には旅をさせろ。」等に始まる
 数々の格言に触れることがある。先人も、そうだったのかも知れない。

子どもは、「愛されたい」から「泣く」
    → 泣くから、大人は接する。(大人から、笑顔をもらうためである)
大人は、子供を「尊重する」から「要求する」
    → より望ましい人間に育って欲しいから求める。

 「人としてすべきこと」「できそうな仕事」「礼儀」「マナー」・・・
 子どもにさせたいこと、できることは、子どもにやらせたい
 体験を踏ませたい。
  少々の失敗や傷も認めながら。
  しかし、何かの時の準備だけは怠りなく。

 愛する子どもには、今こそ、思い切って強い心で、「要求」しよう。

 『親』の漢字から・・・
    「木の上から見守るのが『親』の役目」と読み取れないこともない。