平成27年 5月

〜「甲北中だより 平成27年5月号」より〜

 新緑がまぶしく、さわやかな風の季節になりました。先日買い物に出かけたときに、カーネーションの鉢植えを抱えて通り過ぎる高校生くらいの若者を見かけました。「そういえば今日は母の日だ」、去っていく彼の姿がたいへ爽やかでもあり、何だか嬉しくなりました。私の母親は80歳を過ぎましたが、元気にしています。今でも私にとっては一番こわい存在でもある母に、私は、庭に咲いたバラの花を切ってそっと渡しました。
お金はかけていませんが、嬉しそうな母の顔がたいへん印象に残りました。お母さんいつもありがとう!
 さて、今日も校門での「おはようございます」の元気なあいさつから学校生活がスタートします。でも、あいさつの声が返ってこない生徒が気になります。生徒会も毎日、昇降口であいさつ運動をしています。“あいさつは、いつでも どこでも 誰にでも”とこれからも呼びかけていきます。家庭や地域でも子どもたちに「おはよう。行ってらっしゃい。こんにちは。お帰り。・・・・」の声かけをお願いします。
 始業時間の8時25分からは全校が「朝読書」に取り組みます。「みんなでやる。毎日やる。好きな本でよい。ただ読むだけ。」の10分間の取組です。無心に本の活字を追う姿が見られ、教室に静寂の時間が流れます。朝の読書は眠っている思考を柔軟にし、1時間目からの授業を効率化してくれます。ですから、朝の読書は学校生活のウォーミングアップともいえます。5月の爽やかな風が吹き抜ける朝の教室、10分間の読書を楽しみながら、生徒たちの読書量が増えることも願っています。   

湖南市立甲西北中学校長
田 邉  忍