ノロウィルスによる感染胃腸炎に注意!
<ノロウィルスの特徴>
・感染性胃腸炎を起こすウィルスの一種です。直径30ナノメートルの小型球形をした顕微鏡でしか観察できない小ささです。(ナノメートル=1mmの100万分の1、 細菌:1〜4ミクロンで 1ミクロン=1000分の1mm)
・感染力が大変強く、少量のウィルス(10〜100個程度)でも感染し発症します。
ウィルスは、人の小腸の中で増殖をします。食品(カキ等)で増殖するわけではありませんので、食品の鮮度には関係ないです。
・消毒薬に対する抵抗力が強く、熱にも強です。
<ノロウィルスに感染するとどうなるの>
感染後、24時間〜48時間の潜伏期間の後、腹痛、嘔吐、下痢、発熱等を発症します。特に激しい嘔吐、下痢を伴うことが多く、症状は2〜3日で回復します。
感染力が大変強いため、家族の中に感染者がいると二次感染で家族全員が感染するケースが多いです。学校であれば、クラス全体や学校全体で感染することがあります。高齢者や乳幼児では、脱水症状が激しく死亡する例もあります。
<ノロウィルスは、どうやって感染するのか>
A人のふん便、嘔吐物中に排泄されたノロウィルスが下水を通じて海に流れ、養殖カキ(二枚貝)などを汚染し、そのカキを生または十分に加熱調理しないで食べた場合
Bノロウィルスに汚染された手指や水、まな板を介し、ノロウィルスに汚染された野菜や食品を食べた場合
Cノロウィルス感染者のふん便、嘔吐物から二次感染(間接的に感染)した場合
*家庭や学校など人同士が接触する機会が多いところでは、人から人への直接感染する場合もあります。
<ノロウィルスの感染予防>
★基本は「手洗い」です。
ノロウィルスの感染経路は、食品を介して感染する場合と感染者のふん便や嘔吐物に含まれるノロウィルスによって「人から人」へ感染する場合があります。いずれも感染経路となるのが手指です。
家族全員が手洗いをきちんとすることが感染予防の基本です。
<手洗いの基本>・・・・・薬用石けんを使って流水で30秒間
@調理をする前、トイレに行った後
Aカキ等の二枚貝を取り扱った後
B食事の前
☆このような場合は、必ず手洗いをしましょう。
<ふん便、嘔吐物の処理方法>
ノロウィルス感染者のふん便や嘔吐物には、1gあたり1000万個〜10億個ものノロウィルス が含まれていることがあり、ふん便や嘔吐物が感染源となり二次感染を引き起こすことが少なくありません。
ノロウィルスは、症状回復後も1週間から10日程度ふん便中にウィルスが排泄されます。また、嘔吐物が飛び散って周囲を汚染し、その後乾燥によってノロウィルスが空気中に漂うことがあり、
これが口に入り感染することがあります。下痢や嘔吐物の処理により家族が二次感染をするケースが多々あります。下痢や嘔吐物の処理は、迅速かつ確実に行うことが大切です。
★嘔吐物の処理方法
・窓を開ける。
・エプロン、ナイロン手袋・使い捨てマスクを着用して処理をする。
・嘔吐物の処理に使用した新聞紙、雑巾、マスク、手袋等はすべてナイロン袋に入れ、家の外へ出す。
・嘔吐した床面は、次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)を浸ました雑巾等で拭く。
・感染者が使用した洗面所、トイレも次亜塩素酸ナトリウムで掃除する。(特にトイレのドアノブ、蛇口など)
・嘔吐で汚れた服、処理の際使用したエプロンは、家族の物とは別に洗濯する。
・処理終了後、必ず石けんでしっかり手を洗う。
*ノロウィルスはアルコール系消毒液では、死滅しません。
<食品の取り扱い>
・ノロウィルスは少ないウィルス量で人に感染するので、何らかの原因で排泄物が食品にわずかに付 着しても多くの人が発症します。調理の前には、必ず手指を介して食品を汚染することのないよう に十分な手洗いをすることが大切です。
・カキなどの二枚貝を食べるときには、十分に加熱して食べましょう。(85℃以上で1分間以上中心部まで加熱する。)
・魚介類を取り扱った調理器具と生で食べる野菜等を取り扱う調理器具を分けるようにしましょう。
<学校では・・・>
滋賀県下でノロウィルスによる感染性胃腸炎の警報が発令されて以来、本校でも腹痛、むかつき等の症状で保健室を来室する児童や欠席者が増えています。ノロウィルスによる感染性胃腸炎と診断されたお子さんも数名います。「ノロウィルスによる感染性胃腸炎」は、学校伝染病の「その他の伝染病」に含まれます。従って病院で「ノロウィルスによる感染性胃腸炎」と診断され、学校を休むよう指示された場合は、「出席停止」扱いとなります。