主体的に学習する力を培う指導のあり方
子どもの力の的確な把握と個に応じた学習指導の工夫を通して

〜平成12・13年度文部科学省委託事業「学習障害児に対する指導方法に関する実践研究〜

  

       

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1.研究の仮説

子どもたちの能力を把握し、それぞれの個にあった学習方法を工夫することにより、子どもたちは主体的に学習し、生きる力を身に付けていくことができるだろう。

2.主題設定の理由  近年、全般的な知的発達の遅れはみられないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」等といった能力のうち、いずれかの部分が落ち込みその習得や活用に困難をきたす、いわゆる学習障害といわれる児童が増えており、今日的な教育問題の1つとしてクローズアップされてきた。
 本校においても、諸般の検査から、そういった配慮を要する児童の存在が明らかになってきており、それぞれのつまずきにより、集中力がなかったり、人との関わりがうまくできなかったりといった子がみられる。
 そこで、このような学習障害やこれに類似する学習上の困難を有する児童への教育上の対応が学校教育において重要な課題となってきている。こういった子を「どう捉え」「どう対応」していけばよいのか。このことに焦点を当てて研究を進めることとした。
 学習障害(LD)及びこれに類似する学習上の困難を有する児童はもちろんのこと、能力がたいへん多様になってきた児童に対して、その一人ひとりが主体的に学習を進め、生きる力を身につけることができるように、その方策を見いだしていくことが大切である。またどの子も興味関心を持って授業に取り組み、意欲的に学習できるように指導方法の工夫を図りながら、個に応じた授業へとその改善を図るべく、分かる授業をめざして本研究主題を設定した。
3.研究の内容 @児童理解と学習障害を有する児童の理解と障害内容の理解
 ○WISCV検査の実際について
 ○WISCVの結果から見えてくるもの
 ○個々の児童について 
A児童が主体的に学習に取り組み授業の改善
 ○個々のLD児に対する年間個別学習指導計画の作成
 ○授業実践の中での学習方法の工夫の検証(研究授業)
 ○LD児に対する評価方法の研究
 ○精査にあがらなかった子どもへの手だての方法
 ○多様な子どもたちを生かす学習方法の研究
 ○授業以外で多様な子どもたちを生かす場の研究

4.研究計画

 月 研究内容 詳細は研究紀要をご覧ください
 4月 ・全体計画
 5月 ・WISCVについての研修
・個別指導計画について
 6月 ・個別指導計画の調整
・ケース研究
・授業研究会(6年)
 7月 ・個別指導計画の見直し
 8月 ・学年間の交流
・指導方法の工夫・改善について研修
 9月 ・授業研究会(1年)
10月 ・授業研究会(5年)
・授業研究会(3年)
11月 ・授業研究会(2年)
・授業研究会(障害児学級)
12月 ・研究のまとめについて
 1月 ・授業研究会(4年)
 2月 ・本年度の研究の成果と反省