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よく考え進んで学ぶ子・思いやりのある心豊かなこ・力いっぱいがんばる子


学校と家庭・地域を結ぶ学校通信
   

「”マナー”を通して自らを高めあう南っ子」

                                                             校 長  松浦 龍一

阿星の山が  晴れている 
希望明るい  朝の窓    
双葉のいのち  すこやかに
 
愛と知恵の芽 のばす子が  
集うは   石部南小学校 

 本校の歴史は、地域の方々から支えられ、先輩たちが良き伝統と校風を築いて今日まできています。その中で、本校の良き「習慣、風習」のひとつに「あいさつ」や「お話しを聞く態度」がしっかりとできるということがあります。

 学校では、2学期の重点指導として 「”マナー”を通して自らを高め合う南っ子」の取り組みを続けています。
 これは他との関わりの中で、互いに育てあうソーシャルスキル(社会性)が身につくことを歓びと感じる学校風土をさらに醸成したいという「ねらい」があります。

 @ あいさつ・・・どんな時にどんなふうに挨拶をすると気持ちが良いのか。
 A 廊下を歩くとき・・・なぜ静かに歩くことが大切なのか。
 B トイレ・・・スリッパの整頓をはじめ次の人のためにどうしておくのか。
 C 言葉づかい・・なかま内の言葉(私)と広場の言葉(公)の区別ができる。

 などを重点場面として、子どもたちの意識が高まるよう取り組んでいます。

 ここで「江戸しぐさ」を紹介したいと思います。江戸時代の人々の「規範」がどのようなものであったのか、この「江戸しぐさ」が教えてくれています。「良い人間関係」を築くためのしぐさの中から2つだけ紹介します。

 「傘かしげ」というのがあります。雨の日や雪の日、相手も自分もお互いがぬれないように、傘を人のいない外側にすっと傾けてすれ違うしぐさ。

「こぶし腰浮かせ」というのもあります。今でいえば、電車に座っている場面での仕草がこれにあたります。舟に座っているその前に誰かが来たとしましょう。その時、そこに座っている人たちが、両のこぶしを座席について腰を浮かせ、片側ににじりより席をゆずり合ったのです。「身につけよう!江戸しぐさ」より(ロングセラーズ)

 人は、その時、場面、立場に応じて、適切な行動をとれるかどうかで、その人柄や力量を評価されます。この行動は日常の努力の積み重ねであると言われていますが、そのことは本人の心がけだけでなく、親、教師、社会が意図的で継続的なしつけを積み重ねなければと考えています。