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よく考えて進んで学ぶ子

思いやりのある心豊かな子

力いっぱいがんばる子





よく考えて進んで学ぶ子・思いやりがある心豊かな子・力いっぱいがんばる子


  学校と家庭・地域を結ぶ学校通信  平成23年6月号 
   

アリさんとアリさんが、コッツンコ

                        校長  松浦 龍一

阿星の山が  晴れている 
希望明るい  朝の窓    
双葉のいのち  すこやかに
 
愛と知恵の芽 のばす子が  
集うは   石部南小学校 

 梅雨の季節は、雨の日が多く、外遊びの大好きな子どもたちは、外で遊ぶことができないので、つまらなさそうにしています。

 でも雨が降らない日は、運動場やうら山や中庭で、子どもたちはいきいきと外遊びを楽しんでいます。

 今年の第一回の生活目標は、「友だちの輪を広げよう」です。例えば、いろんな人に声をかけてみるとか、いろんな人と遊んでみるなどです。

 友だちと群れて遊んでいる姿を見ると、遊びの中からいろんなことを学んでいく子ども本来の姿を見る思いがします。その中でも、子どもたちは自然豊かなうら山などで学習したり、ダンゴムシやトカゲをとったりして遊んでいます。なかにはアリをじっと見ている子どももいます。今月は、アリのお話をします。   

 集団で生活する昆虫は、それぞれに生きるための約束や知恵があって、協力し合って生活しています。アリにも、ほかの昆虫にない生きる知恵があります。それは、二つの胃袋をもっているということです。牛や山羊は、胃袋を三つも四つも持っています。美味しい草をいっぱい食べて、休んでいるときにも、もう一度口に戻して噛むためです。アリは、草を食べません。   

 それなのに、どうして二つも胃袋を持っているのでしょう。二つの胃袋のうちの一つは、本物の胃袋で、自分のためになる栄養をとる大切な胃袋です。こえは人間と同じです。もう一つの胃袋は、口と胃の間にある袋で別の名前がついて食べ物を入れています。何のために、こんな胃袋をもっているのでしょう。歌にも「アリさんとアリさんが、少し分けてくれないかなあ」「ああ、いいよ。私はいま、たくさん持っているから、どうぞ」と話し合い、分けあっているのです。、おう一つの胃袋に蓄えていた食べ物を、おなかをすかせた仲間に、口移しにあげているのだそうです。小さな昆虫の世界も助け合って生きています。