校長室よりお便り 校長室へ戻る 前ページヘ トップページへ 次ページへ
人間関係づくりは言葉を交わすことから
校 長 松浦 龍一
阿星の山が 晴れている |
今の子どもたちは、生まれたときからテレビやコンピューターなどたくさんの情報の中で育っています。情報手段には多くの利点とともに問題点があります。 読書の場合は、読むことによりその場面を自分なりにイメージして頭の中に描くことをするのですが、テレビやコンピューターではその必要がなく、最初から与えられています。このことは、子どもの想像力の弱さや創造力の乏しさにつながっているようにも感じます。一方的な情報が氾濫し、会話の少ない生活の中で子どもたちは、言葉を交わす習慣やスキルをみにつける機会を失い、言葉のもつ意味や役割を十分に理解できなくなっているのかもしれません。人と言葉を交わせないということは、表現力が乏しいということにもつながり、さらに自分の言葉で自分の考えを表現したり、自分の言葉が相手にどう受け止められるかまで考えることがおろそかになりがちです。
子どもたちが学校や社会の中で、明るくたくましく成長していくためには、温かい人間関係が必要ですが、人間関係をつくる最も基本的な手段は、言葉と言葉を交わす会話にあります。