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よく考えて進んで学ぶ子

思いやりのある心豊かな子

力いっぱいがんばる子





よく考えて進んで学ぶ子・思いやりがある心豊かな子・力いっぱいがんばる子


  学校と家庭・地域を結ぶ学校通信  平成25年3月号 
   

「ならぬことは、ならぬものです」

                       校長 稲 塚 繁 樹

                  

阿星の山が  晴れている 
希望明るい  朝の窓    
双葉のいのち  すこやかに
 
愛と知恵の芽 のばす子が  
集うは   石部南小学校 

愛 を 育 む
「会津藩校日新館にリンクしています。

 今話題になっている NHK大河ドラマ「八重の桜」のなかに、会津藩の武士の生活が描かれています。 当時、会津藩では、藩士の子どもたちが十人前後で「(じゅう)」という集まりを作っていました。 「」の中で年長者が一人什長(座長)となり、「什の掟」についてお話を聞かせ、自分たち自身で毎日の生活を振り返っていたそうです。  

 」によって、一つ二つちがうところはあったようですが、「ならぬことは、ならぬものです」は、どの什にも共通していたそうです。

 これら「什の掟」を見たとき、会津藩では、自分たちの藩の将来を支える子どもたちに、どのように育ってほしいのかが分かります。

 たとえば、「礼儀を重んじること」「誠実に生きること」「人を思いやること」などでしょうか。 そして最後には「ならぬことはならぬものです」という言葉で、「これらの条文でいけないと言っていることは、まもらないといけないのですよ。」と締めくくっています。

 八重の生きた時代から約150年後、現代の私たちの生活をみてどうでしょう。 大人が子供に対して、このように育ってほしいというメッセージを明確に伝えることができているでしょうか。 現代の子育ての中で大切にしたいことが、会津の「什の掟」の中に見えるのです。

 未来を生きる石部南の子どもたちを、どのようにそだてるのか。
 確かなビジョンをもち、学校と家庭や地域が手を携え、子育てをしていく必要があるのではないかと考えるのです。