校長室よりお便り 校長室へ戻る トップページへ 前ページへ 次ページへ
よく考えて進んで学ぶ子
思いやりのある心豊かな子
力いっぱいがんばる子
「ならぬことは、ならぬものです」
校長 稲 塚 繁 樹
阿星の山が 晴れている |
愛 を 育 む |
![]() |
|
「会津藩校日新館にリンクしています。 |
今話題になっている NHK大河ドラマ「八重の桜」のなかに、会津藩の武士の生活が描かれています。 当時、会津藩では、藩士の子どもたちが十人前後で「什(じゅう)」という集まりを作っていました。 「什」の中で年長者が一人什長(座長)となり、「什の掟」についてお話を聞かせ、自分たち自身で毎日の生活を振り返っていたそうです。
![]() |
![]() |
「什」によって、一つ二つちがうところはあったようですが、「ならぬことは、ならぬものです」は、どの什にも共通していたそうです。
これら「什の掟」を見たとき、会津藩では、自分たちの藩の将来を支える子どもたちに、どのように育ってほしいのかが分かります。
たとえば、「礼儀を重んじること」「誠実に生きること」「人を思いやること」などでしょうか。 そして最後には「ならぬことはならぬものです」という言葉で、「これらの条文でいけないと言っていることは、まもらないといけないのですよ。」と締めくくっています。
八重の生きた時代から約150年後、現代の私たちの生活をみてどうでしょう。 大人が子供に対して、このように育ってほしいというメッセージを明確に伝えることができているでしょうか。 現代の子育ての中で大切にしたいことが、会津の「什の掟」の中に見えるのです。
未来を生きる石部南の子どもたちを、どのようにそだてるのか。
確かなビジョンをもち、学校と家庭や地域が手を携え、子育てをしていく必要があるのではないかと考えるのです。