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2014年度 校内研究(主題)


2014年度 校内研究:主題 | 内容 | 計画・体制
1.研究主題について
    ユニバーサルデザインの視点を取り入れた学校の創造
  
    〜だれにでもやさしい学校、だれもがわかる授業をめざして〜  

 
     文部科学省指定「インクルーシブ教育システム構築モデルスクール事業
       
    

2.主題設定の理由

 
 本校は、一昨年度まで文部科学省・滋賀県指定研究事業である「新学習指導要領の趣旨を踏まえた学力

向上等の方策に関する調査研究」の指定を受け、国語科の学習を中心にして授業改善をはじめ学力向上に

かかわる様々な取組を進めてきた。また、近隣各校の実践に学び合いながら、中学校区の子どもを育てる

という視点で共通実践に取り組んできたことで、保幼小連携、小小連携、小中連携を深め、交流の基盤が

確立されてきた。昨年度もつけたい力を明確にし、学習の出口を見据え、単元を貫く言語活動を大切にし

ながら授業改善に取り組んできた。授業改善だけでなく、様々な学習環境を整備する観点からも子どもた

ちの学力向上につなげていくために継続的な取組を進めてきた。

 さらに昨年度は、「インクルーシブ教育システム構築モデルスクール事業」の指定を受け、対象児童に

ついての合理的配慮の検討および実施を行ってきた。昨年度の取組の成果として、対象児を窓口に、学校

としての基礎的環境整備のあり方を再確認する機会を得たことと、対象児童へのアセスメントを合理的配

慮の根拠ととらえる視点を学ぶことができたことが挙げられる。そこで本年度は、合理的配慮を個別の指

導計画に反映させることに加え、合理的配慮が有効に機能する学級集団づくりや、教科のねらいにせまる

学習、ひいては学力向上を念頭においたインクルーシブ教育システムの構築をめざし、さらに研究を深め

ていきたいと考えた。

 そこで今年度の研究では、インクルーシブ教育の考え方とこれまで積み上げてきた国語科を中心とした

研究を融合し、本校の児童の実態をふまえて、「ユニバーサルデザインの視点を取り入れた」学校づくり

を「水戸スタイル」として創造していくことをめざし、研究主題を設定した。個への合理的配慮を考え、

事例を集め検証することは、様々なケースにおいて適切な支援を行っていく手立てとなっていくであろう

し、それが学校の中でのユニバーサルデザインになっていくだろうと考えている。誰にでも優しく、易し

くもある学校がつくれるよう、また、どの子にもやさしく、誰もがわかったと言える学習支援が行えるよ

う、その方途について今年度の研究の中で検証していきたいと考える。

 また、学校だけでなく家庭や地域社会と密に連携を図る中で、児童が生活リズムを構築し、よりよい生

活習慣を身につけることや人との出会い、ふれあい、支え合いを体感することで児童の豊かな心を育むこ

とも研究主題にせまるための一側面として大切にしていきたい。


3.研究の仮説

   「ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業」を展開することにより、多くの児童がわかりやすい授業となり、児童  
  がわかる喜びを実感することで学習意欲や学力の向上につながっていくだろう。さらには合理的配慮を指導に意識する  
  ことは教師の授業力向上にもつながり、授業改善や学校改善をうながしていくであろう。

  

ポイント
○合理的配慮とは、個人に対する支援

○ユニバーサルデザインは、誰もに当てはまり、全体の底上げをはかるもの

                           

  ユニバーサルデザイン + 個人に対する支援(合理的配慮)

・ユニバーサルデザインが高ければ、個人に対する支援(合理的配慮)は少なくてすむ。

・ユニバーサルデザインでカバーできない部分に、個人に対する支援(合理的配慮)をしていく。

・個人に対する支援(合理的配慮)を考えることは、他児にもあてはまる(役に立つ)方策になる。

・個人に対する支援(合理的配慮)を考えることが全体のユニバーサルデザインを創りあげる一助になり、ユニバーサルデザインを高める

 ことで個人に対する支援(合理的配慮)が見えてくることにもなり、双方の関わりは重要であり、双方の視点を意識することで研究のねら
 
 いに近づいていくと言える。


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