2010年度 校内研究


(8)具体的な実践事例

1)教務部の取り組み
◎ 「聞きたくなる」「話したくなる」授業を目指して
  【取り組みの成果】
@伝え合うための基礎的な技術の習得
○授業までの支援
ふだんの授業の中で話すこと・聞くことについてのルールをしっかりと子どもたちに浸透させることが大切である。また単元を通じて進め方をパターン化することで子どもたちはやり方に慣れ、個々の思いを出しやすく活発に伝え合ったり、高め合ったりすることができた。
○書く活動を取り入れる
課題に対して自分の意見が思い浮かばない児童が多いとき、書く時間を十分に取ることにより、自分の意見をまとめ、自信を持って伝えることができた。
 
A興味・関心を向上させるための取り組み
○視覚的な資料の活用
研究授業の中で考えるための手立てとして視覚的な資料の活用が大いに有効的であった。物語の内容の理解を助けたり、登場人物の動きをとらえたりすることができ、子どもたちをお話の世界に引き込み、浸らせることができた。説明文の読み取りでは、さし絵に興味を持ち、その絵をヒントに叙述に沿って自分の言葉で表すことができた。
○子どもの感想や疑問より出発
学習の課題を子どもの感想や疑問から取り上げることで、興味を持ってその課題に取り組むことができた。取り上げられることにより、その授業での自分の存在感を感じ自信を持って学習に向かう姿が見られた。
 
B支持的風土の育成
○小集団で伝え合うよさ
小集団で伝え合うことにより自分の思いを安心して出すことができる様子が見られた。また、なかなか思いが言えない友だちに対して小集団の中で思いを聞いたり、代弁したり支援し合うことができた。小集団のメンバーの組み方も重要である。
○教師の有効な言葉がけ
子どもが疑問に思ったり、困ったりした際にその答えを引き出すためのヒントが友だちの発表にあるという言葉がけをすることにより、友だちの意見を興味深く聞くことができ、友だちの意見の中でわかったときの感動が見られた。また、グループ活動で伝え合いが滞ってしまったとき具体的な言葉でアドバイスすることが有効であった。
 
【系統表に基づく取り組み】
○話す力、聞く力、書く力、読む力、言語事項をつけるための取り組みを学年部ごとにまとめた。
○それぞれの力についての1年間の成果と課題について学年部ごとにまとめた。
 

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