2009年度 校内研究


8.具体的な実践事例

1)授業改善部の取り組み

8.授業研究会においての話し合いから

この授業では、討議の柱を「子どもの読み取りを確かなものにする教師の支援について」として、話し合われた結果、次のことが確認された。

@学習様式の徹底と積み上げ
  • 話を聞く姿勢、音読をするときの姿勢、話すときや書くときの約束など、日々の指導のもと、徹底されている。指導者や友だちの話をしっかり聞けていた。最初の音読のときには、ほとんどの子が「キューン、ゴーゴー、キュー」「くりんくりん」「せかせかと」などの言葉や会話文に気をつけながら、気持ちを込めて楽しそうに読んでいた。低学年の時期から、「聞く・話す・読む・書く」の学習の基本を徹底して身につけさせることが大切である。本学級では、話す声の大きさにまだ課題が残るため、今後も引き続いて訓練の必要がある。
Aワークシートの工夫
  • どの場面にもワークシートを用意し、学習の進め方をパターン化することにより、子どもたちが安心して意欲的に学習に臨めていた。また、ワークシートは、「でてくるどうぶつ」「サラダに入れるといいとおしえてくれたもの」「入れるとどうなるのでしょう」を書き込むことが6場面まで共通しており、主人公のりっちゃんや出てくる動物へ手紙を書くシー トもあり、子どもたちにとって内容を読み取りやすくしたり、登場人物になりきって思いを書く工夫がなされている。さらに、本時では、本文の中からキーワードを見つけやすくするよう仕組まれており、内容を読み取るための工夫が見られた。
  • アフリカぞうの様子やしたことを読み取る活動で、「ドレッシングがなかったら、あじがなくて、あんまりおいしくならない。」と答えた子がいた。きちんと行間を読み取ることができていた。
B板書の工夫
  • 本時7の場面を拡大して、地の文は黒色、アフリカぞうの言葉は青色、りっちゃんの言葉はオレンジ色と色分けをして、子どもたちに分かりやすい工夫がなされていた。
C動作化による読みの深まりの工夫
  • 登場人物になりきって音読をする活動では、アフリカぞう役、りっちゃん役の児童に動作化をさせたが、特に、アフリカぞうが「くりんくりん」とサラダをまぜる場面で、子どもたちは楽しく取り組んでいた。
D豊富な活動と適切な時間配分
  • 本時の場面の音読から始まり、ワークシートへの記入、内容の読み取りの確認、役割分担の音読、手紙を書く活動と、活動が豊富であったが、指導者による適切な時間配分によって、子どもを飽きさせない1時間であった。子どもたちは、安心して、ゆったりと、教材に浸ることができた。
E学級作り
  • 子どもたちが安心して話し聞くことができることの根底には、学級作りが欠かせない。手紙を書き終わった子どもたちがワークシートを先生に見せに行く場面があったが、一人ひとりをチェックして、褒めている担任の姿があった。指導者の子どもたちを見とる温かで厳しい目と指導の積み重ねが、しっかり聞く子、はっきり話す子、そして、一人ひとりの良さが発揮できる学級を作っていく。

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